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2007年11月25日日曜日

盲腸線の旅(第33回)~南海多奈川線・みさき公園駅

今回は南海多奈川線の起点、みさき公園駅です。
南海多奈川線は泉南郡岬町に敷設された2.6kmの路線で、駅はこのみさき公園駅、深日町駅、深日港駅及び多奈川駅の4駅です。そもそも、戦時中の1944年(昭和19年)、岬町に疎開してきた軍需工場の通勤運輸のために開業しました。

南海・多奈川線・みさき公園駅・5番ホーム(2006年9月3日)

みさき公園駅は島式ホームの2面5線の盛土駅であり、1番と2番ホームの島式ホーム、3番と5番ホーム、3番ホームの和歌山市側を切り欠いた4番ホームがある島式ホーム2つで構成されています。多奈川線はそのほとんどが5番ホームより発着しています。
次回は深日町駅の予定です。

2007年11月19日月曜日

盲腸線の旅(第32回)~南海高師浜線・高師浜駅

南海・高師浜線・高師浜駅・ホーム(2007年11月17日)

今回は南海高師浜線の終点・高師浜駅です。
高師浜駅は単式1面1線のホームをもつ高架駅です。


南海・高師浜線・高師浜駅・駅舎(2007年11月17日)

高架ホームの南側には高師浜線の地上時代の駅舎が解体されずに残っています。これは地元の要請により、保存されたものです。駅舎の正面入口上部にはステンドグラスがはめ込まれており、それがこの駅舎の歴史を物語っています。
また、高架ホームの下には、地上時代のホーム跡も残されています。
高師浜線は平日、土休日とも1時間に3~4本運行されており、のんびりとした雰囲気をもった路線です。
高師浜線は今回で終了となります。
次回は南海多奈川線のみさき公園駅の予定です。

2007年11月17日土曜日

写真雑記その14~開店休業中

神戸電鉄・新開地駅・1番線ホーム

写真雑記・第14回目は神戸電鉄の新開地駅です。たまたま、金曜日の午後に休みがとれたので、有馬方面に行こうとし、新開地駅に着いたとたん、長田駅でのレール折損のため、新開地駅~鈴蘭台駅間が運転休止となりました。
1番ホームに停車している電車ですが、乗客を外に出し、消灯されています。


神戸電鉄・新開地駅・2~3番線ホーム

2番線、3番線ホームに停車している電車も、同様に消灯されてしまい、新開地駅に停車していた電車は全て開店休業状態となりました。
しかし、今回といい、西武池袋線・練馬駅といい、たまたま通りかかっただけなのに事故に逢ってしまう私って、どうなんでしょうか。
しょうがないので、山陽電車で須磨浦公園に向かうことにしました。

2007年11月10日土曜日

写真雑記その13~渡らないべきか?注意して渡るべきか?

鹿児島市電・二軒茶屋電停そばの2枚の看板(2003年9月20日) 

写真雑記・第13回目は鹿児島市電・二軒茶屋電停そばにある2枚の看板です。単線の線路はJR指宿枕崎線です。一方の手前の看板はJR指宿枕崎線を運営しているJR九州のもので、「この場所は踏切ではなく、危険なので、付近の踏切へ迂回してください」とこの場所を横断しないように警告しているものです。他方の奥の看板は線路の向こう側にある日之出町住民の町内会のもので、「(この場所を渡るときは)左右の安全を確かめましよう。」とこの場所で線路を横断するときの注意を促しているものです。
この矛盾する看板がどうして同じ場所にあるのでしようか?
二軒茶屋電停の最寄踏切は南鹿児島駅前電停側に約350m離れた場所にあり、場所によっては700m以上歩かなければならず、二軒茶屋電停から700m弱離れた隣の南鹿児島駅前電停と同じ程度歩かなければなりません。この場所を横断すれば、すぐに二軒茶屋電停に行けます。
しかし、便利とはいえ、踏切ではない場所を横断されるのは、危険であり、JR九州としては安全上認められないのでしょう。一方、日之出町の住民も危険なのは承知しているが、利便性から横断せざるを得ないのでしょう。だから、JR九州は線路横断の危険性を警告する看板を、日之出町の町内会は左右の安全を確認する看板を作ったのだと思います。つまり、線路横断に関するスタンスの異なる団体が看板をそれぞれ作ったことで、2つの看板が同じ場所に立ってしまったものと思われます。
ただ、JRも横断できないように、柵で閉鎖すればいいものを、線路内に入れるような柵の構造にしていますし、町内会の看板にも(線路横断時なのは状況から明らかなのに、そう書けないので、)どういうときに左右の安全を確認するのか書いていません。
踏切を作れば良さそうなのですが、安全にこの場所で横断ができる日が来れば良いですね。
参考にしたウェブサイト:鹿児島の市電と街(鹿児島の市電と街その4)

盲腸線の旅(第31回)~南海高師浜線・伽羅橋駅

南海・高師浜線・伽羅橋駅・ホーム(2006年9月3日)

今回は南海高師浜線の伽羅橋駅です。 伽羅橋駅は1面1線の単式ホームの高架駅です。このため、同一ホームに羽衣行、高師浜行の電車が入ってきます。


南海・高師浜線・羽衣駅・大雄寺旧跡(2006年9月3日)

伽羅橋駅前には大雄寺旧跡を示す石碑があります。大雄寺は南北朝時代に南朝の後村上天皇の勅願により、三光国師が建立した七堂伽藍の大寺院です。大雄寺門前にあった芦田川に架かっていた伽羅橋が駅名の由来です。
ちなみに、この大雄寺は「高師の浜の寺」と呼ばれていましたが、次第に「浜の寺」「浜寺」と呼ばれるようになりました。これが高石市に隣接する堺市・浜寺の由来となりました。
次回は高師浜線の終点、高師浜駅の予定です。

2007年11月7日水曜日

小沢一郎の暴走

この臨時国会は呪われているのでしょうか?
臨時国会開催直後に安部首相が突如辞任し、国内外を驚愕させたと思えば、臨時国会閉幕直前に野党第一党の党首が辞任表明、そして撤回するというごたごたが生じ、国政が心配になる思いです。
小沢党首の暴走気味の独断専行があったともいわれていますが、実際はどうだったのでしょう。
当ブログでは政治・宗教の話については、ほとんどしないのですが、またびっくりしたので、敢て書き込みをしました。

2007年11月4日日曜日

堺文化財特別公開と観光都市を考える

堺文化財特別公開(平成19年)ポスター

2007年(平成19年)11月1日~11日にかけて、堺市内にある16ヶ所の寺社・施設で普段非公開の文化財が特別に公開されることになりました。(一部の施設では9日~11日、あるいは11日のみ公開です。)
この特別公開はテレビや広報、あるいは駅設置のパンフレットで報されていました。そのため、この3日、4日はこれらの寺社・施設を巡回する人々を多く見かけました。ただ、遠方の人は少なかったようで、堺市内もしくは大阪府内の方が主だったようです。
この特別公開の特徴は非公開の文化財が公開されること以外に、観光ボランティアの方々がその文化財について、見学客に付き従い、説明をしてもらえることです。堺市に生まれながら、知らなかったこともたくさんあり、非常に勉強になりました。
スタッフの方々の動きをみていると、やる気が感じられ、好感をもちました。カウンターで訪問数をチェックしているようで、観光客がどれだけくるかの実験も兼ねて特別公開を行っているようです。また、妙国寺に堺市の観光に関する部署の幹部の方もいらしており、堺市のやる気を感じました。
観光ボランティアの方々のお話を聞いてみると、現在の市長になり、堺市を観光都市として売りだそうとしているようです。実際に、旅行会社にも色々と働きかけているそうです。そう聞いてみると、名所・旧跡の整備(旧堺港の灯台の整備等)が進められ、その案内もきれいで、わかりやすいものになっている理由の説明がつきます。
ただし、堺市が観光都市として機能するには、致命的な欠陥があるそうで、それらが次のものです。
  1. 多くの観光バスが駐車することができる駐車スペースがないこと。
    1. これがないとツアーバスを駐車させることもできません。
  2. 公衆便所の設置がほとんどないこと。
    1. 観光客も人間ですので、用を足す場所が必要です。
  3. 堺のお土産を集中させたお土産センターがないこと。
    1. お土産を買うのも観光の楽しみのひとつであり、堺にはお土産になるものが多いですが、所在がばらばらであり、どこで購入すればいいかわからないのが現状です。
    以下は私の所感です。私の推測なので、確たることはいえません。あらかじめ、ご了承下さい。
    観光客はバスのみで来るわけではなく、電車(この場合、南海本線(堺駅)、南海高野線(堺東駅)、JR阪和線(堺市駅))で来る場合もあり、それらはいずれも堺の観光資源からは離れた場所にあります。これらの鉄道と観光資源を結合するための装置として、大小路に敷設するLRTと阪堺線を位置づけようとしているのでしょう。そのため、阪堺線堺市内廃止を阻止したいのでしょう。また、阪堺線はその存在自体が観光資源です。(ちなみに、LRTについて、軌道敷設・架線設置等の工事が再来年ぐらいには行われる予定みたいです。来年の堺まつりのパレードにはふ とん太鼓が出る予定があるそうですが、再来年はないようです。堺まつりのパレードはLRTが敷設される予定の大小路で毎年行われています。)
    いずれにしても、堺市が同じく路面電車をもつ函館や長崎のような観光都市になるには、いろいろな問題をクリアしなければならないようです。また、堺の住民と観光客との摩擦も生じるでしょうから、その道のりはまだ険しいと思います。
    ちなみに、まだ文化財を見ていない方は、特別公開は来週の土日までやっているので、是非堺市へお越し下さい。

    盲腸線の旅(第30回)~南海高師浜線・羽衣駅

    今回は南海高師浜線の起点、羽衣駅です。
    南海高師浜線は白砂青松といわれた浜寺の南側にある海浜地区に敷設された1.5kmの路線で、駅はこの羽衣駅、伽羅橋駅及び高師浜駅の3駅です。


    南海・高師浜線・羽衣駅・3番線高師浜線ホーム(2006年9月3日) 

    羽衣駅は2面3線の橋上駅であり、高師浜線は3番ホームとして、2番ホームである南海本線上りホーム(難波方面)の後方を切り欠いた部分にあります。


    南海・高師浜線・羽衣駅南海本線ホーム(2006年9月3日) 

    こちらは南海本線のホームで、2番ホーム後方から撮影したものです。右側が単式ホームである1番線南海本線下りホーム(和歌山市方面)、左側が2番ホームとなります。


    南海・高師浜線・羽衣駅・仮ホーム(2007年11月3日) 

    2007年11月現在、羽衣駅は高石市内における南海本線・連続立体交差事業による高架化工事中です。このため、仮設ホームが高師浜線ホームの西側(海側)に設置されつつあります。このため、この風景もまもなく見納めとなります。
    余談ですが、現在南海本線は石津川以南の堺市内、この高石市内、及び泉大津市内の連続立体交差事業による高架化が進行しているため、石津川~大津川までの南海本線の様子は激変するものと思われます。
    更に余談ですが、この「盲腸線の旅」の企画準備中(2006年秋頃)では、この南海高師浜線・羽衣駅が第1回の予定でしたが、「夙川公園へ花見に行く」の影響を受け、阪急甲陽線・夙川駅が第1回になりました。
    次回は伽羅橋駅の予定です。