とは言え、2012年の10月から12月までのように、記事を1本もあげることができないかもしれませんが、ぼちぼちと文章を綴っていきたいと思います。
さて、2011年及び2012年は元日に徳島へすぐ移動していたため、例年行っていた住吉大社への初詣をしていませんでした。(このため、両年は初詣が十日戎の西宮神社となっていました。)そこで、2013年は徳島へ行く前に、弟のどりあんと住吉大社に行くことにしました。
住吉大社への交通手段を迷うことなく、路面電車である阪堺電車を選択し、住吉鳥居前電停をめざし、天王寺駅前行きに乗車しました。
宿院、大小路及び花田口と乗客が増えてきて、座席は全て埋まり、立っている乗客で多数いる状態になりました。
ところが、花田口を過ぎた後、電車の進行方向の信号が青にもかかわらず、電車はゆっくりとおよそ20km/hくらいの速度で進み、どうしてこんなに遅いのだろうと感じていました。
妙国寺前での乗降手続が終了した後に遅かった原因が判明しました。乗車したモ606号が故障したとのことでした。そして、妙国寺前で運転できなくなったとのことです。
「元日早々、電車の故障に遭うなんて幸先悪いわ。」
『いやいや、故障なんて滅多に起こらないから、むしろ幸先ええで。』
どりあんと私が会話していましたが、おそらく不謹慎ながらラッキーと思ったのは私だけで、他の人はアンラッキーだったのでしょう。
「申し訳ありませんが、連結器を取り出しますので、お立ち願いますでしょうか。」
我々が座っている座席の対面の乗客に対し、運転士が本社か後続の車両に連絡をとりながら、述べました。
『へえ~、あの連結器は座席の中にあったんや~。』
と私が、ビデオで撮影したとたん、他の乗客が次々と携帯電話で撮影しました。
連結器は上の写真にあるような金属製の器具です。この連結器はあくまで故障した車両を収容、回送するためのものなので、通常の輸送に用いられません。
「電車故障により、この電車の運行はここで中止いたします。後続の電車にお乗り換えください。」
そこで、我々2人は最初に乗車したモ606号(上の写真:手前の車両)から後続のモ708号(上の写真:奥の車両)に移りました。
ちなみに、モ606号の乗客の半分程度が移っただけで残りはここで降りたようです。運賃の200円を払っている様子もなかったようですが。阪堺電気軌道の旅客営業規則(阪堺電気軌道と旅客との運送契約に適用する条件として定めた運送約款)がどうなっているかわかりませんが、少なくとも阪堺電気軌道の公式ウェブサイトでは1回乗車につき、200円の運賃を払うことになっており、旅客営業規則の内容によっては、契約不履行、いわゆる無賃乗車になるかもしれませんので、十分に注意する必要があります。
妙国寺電停よりモ606号-モ708号の連結運転が始まりました。動力及び制御を後ろのモ708号で行っているので、いわゆる推進運転となります。
通常、車両を運転するときは、車両の最前部の運転室で操縦(牽引運転)しなければなりませんが、今回は前の車両が故障しているので、後ろの車両で操縦しています。(軌道運転規則第47条)
では、前方の確認はどうしているのかというと、
前の車両に故障した車両の運転士が前方を注視するために立っており、緑と赤の旗で後ろの運転士に進めと止まれを指示していました。(軌道運転規則第48条)
緑が進め、赤が止まれのようです。上の写真は緑の旗で進めを指示している様子を示したものです。
この推進運転の間は安全のため、かなりゆっくりと進んでいました。おそらく15km/h以下で走っていたと思います。(軌道運転規則第54条)
この推進運転は車庫のあるあびこ道まで続き、乗客を全てこのあびこ道で降ろした後、天王寺駅前行きだったモ708号はあびこ道で運転を中止し、進行方向を反対に変更し、牽引運転であびこ道の車庫へ向かいました。
この後、天王寺駅前行き及び恵美須町行きが到着し、多くの乗客は先発の天王寺駅前行きに、我々2人は次発の恵美須町行きに乗り換えました。
無事に住吉鳥居前に到着し、住吉大社に初詣することができました。
ちなみに、おみくじを引いた結果は「小吉」でした。凶の多い住吉さんでは良い方ではないでしょうか。
なお、おみくじによると、
対人運:飾らない自分を認めてくれる人を得よう。
仕事運:無理せずなるがままにまかせよう。
金運:あくなきお金への執着はあなたのよいところをなくします。
成功のカギ:自分を磨く。
上記のことをふまえながら、今年も頑張っていきたいと思います。
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