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2015年2月15日日曜日

2014年黄金週間・5/5博物館網走監獄編


ホエールウォッチングを終え、5/5ドライブルートのB地点からC地点に移動しました。
網走市には高倉健主演の映画「網走番外地」でも舞台になった網走刑務所があります。網走刑務所に行くつもりはないので、網走刑務所の旧建造物が保存されている「博物館網走監獄」へ行きます。

 
(青○:道の駅流氷街道網走B地点)
(赤○:博物館網走監獄)
(赤◇:網走刑務所)

博物館網走監獄は網走湖の近くにあります。道の駅流氷街道網走からもそう遠くありません。
では、博物館網走監獄へ向かいます。


(赤○:パンフに付番されていた建造物+説明板の情報付き)
(黄○:パンフに付番されていない建造物+説明板の情報付き)
(赤□:パンフに付番されていた建造物+説明板の情報なし)

上図は「博物館網走監獄」の航空写真です。
タイトルである「博物館網走監獄」の直下にあるリストのアイコンをクリックすると、順路に従い、上から各建物のリスト一覧が表示されます。それぞれの建物名をクリックすると、写真とその説明が表示されます。また、図中の図形をクリックしても、該当の建物の同様の説明が表示されます。ただし、このままでは見にくいので、右上の右から2番めにある[]の形に近いアイコンをクリックし、大きな地図にしてから見たほうが見やすいと思います。



では、「博物館網走監獄」に入ります。AQUAを駐車場に駐め、上に登って行くと、「博物館監獄網走」に続く鏡橋が見えてきます。

それぞれの建物は前述の航空写真の中で説明しているので、このブログでは大きな建物の内部について、述べていきます。
まず、網走刑務所の旧庁舎から入っていきます。

こちらの展示は規律違反のない行状のよい受刑者が面会を行っていた接見室です。受刑者(左手前)と面会人(右)の間に間仕切りがなく、直接話すことができます。
この情景は、昭和初期の面会の様子を再現しています。
一方、一般の受刑者は金網の仕切りが入った接見室で、最大30分という時間制限のもと、面会しました。現在は金網の代わりに防弾ガラスを間仕切りに使うようになっています。

こちらは典獄室、刑務所の最高責任者の部屋の様子です。最高責任者のことを監獄時代は典獄と読んでいました。この情景は典獄が食事の検査をしているところです。
それにしても、部屋が広いです。

では、続いて旧釧路地方裁判所網走支部の復原法廷を見学します。

まず、単独法廷と呼ばれる法廷の様子です。これは1人の裁判官(上写真では奥中央)により管理されているところからそのように呼称されています。1991年まで使用されており、比較的軽い刑罰について裁いていました。簡易裁判所では常に単独で行われることから、頻繁に使用された法廷です。
ちなみに、上の写真は被告人(証言台に立っている人形)に対する人定質問がなされている場面が再現されています。人定質問とは公判冒頭に行われる被告の本人確認の質問であり、氏名、生年月日、職業、住居、本籍等を質問します。

次に、合議法廷と呼ばれる法廷の様子です。こちらは単独法廷と違い、3人の裁判官(上写真では奥中央にいる3人)で行われます。3人のうち中央にいる裁判官が裁判長となり、左右の裁判官が陪席裁判官として参加します。
刑事裁判では重罪(死刑、無期。短期1年以上の懲役、もしくは禁錮に当たる罪:殺人、放火など)のときに合議法廷で審理されます。
ちなみに上の写真は検察官(左の立っている人形)が証人(証言台に立っている人形)尋問を行っている場面が再現されています。

被告人のための控室である拘置室があります。

また、被疑者もしくは被告人に対し、証拠隠滅や逃亡のおそれがないかを判断するために尋問する拘留質問室もあります。
では、旧釧路地方裁判所網走支部の復原法廷を離れ、監獄歴史館に向かいます。

監獄歴史館ではロシアに対する北の防備も含め、北海道開拓に囚人を利用したことから始まる網走刑務所の歴史に関する内容が展示物とともに公開されていました。
それに加え、現在の網走刑務所の受刑者が入る部屋のモデルも公開されていました。
上の写真は1人用の単独室の中から出入口を撮影したものです。

更に、反対方向を撮影したのが上の写真です。狭い部屋であるとともに、トイレも便器付近に遮蔽物があるだけで、(当然ながら)基本的にはプライバシーはありません。

さらに、5~6人の受刑者が共同で生活をおこなう共同室も展示されていました。こちらは棚や寝る場所が決められており、単独室よりもさらにプライバシーがありません。

監獄歴史館を離れ、旧二見ケ岡農場に向かいます。旧二見ケ岡農場については、上の動画を御覧ください。

旧二見ケ岡農場を去り、いくつかの施設を見学した後、網走監獄のメイン施設である「五翼放射状平屋舎房」に入ります。これについても上の動画を御覧ください。

順路的に五翼放射状平屋舎房の次に浴場があります。中に入ると、脱衣場があり、銭湯のような構造になっています。

脱衣場の奥には湯船があり、その様子はまさに銭湯でした。

途中の小さな展示施設見学の後、最後の大きな建物である教誨堂です。この教誨堂は二見ケ岡農場にあるものより広く、屋内でスポーツができそうな広さになっています。なお、奥には仏像が安置されています。

これでひと通り、見まわりました。この博物館網走監獄は刑務所について、充実した展示内容となっており、見学にもかなり時間がかかります。
実際、私も見学終了時点で午後2時が近づいています。夜にはこの網走から札幌に到着しなければなりません。
少々、焦りながらAQUAに乗り込み、札幌へ向かいます。

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