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2008年11月22日土曜日

堺文化財特別公開(平成20年)その1

堺文化財特別公開(平成20年)

去年、初めて行われた「堺文化財特別公開」が今年も行われることになりました。2008年10月31日~9日の間、普段は非公開もしくは予約により公開されている文化財が予約なしで見ることができました。
今年は新たに特別公開されることになった文化財を見学することにしました。今回は11月2日編です。


宿院頓宮・飯匙堀(2008年11月2日)

まず、宿院頓宮の飯匙堀(いいがいぼり)です。内部に関しては写真撮影禁止なので、外からの写真となりました。2つの鳥居をくぐり、内部に入ると、名称通りの堀のようなくぼみがあり、くぼみの底は砂地になっているようでした。周囲の石垣は一部崩れかけているところがあったため、石垣の1メートル手前までしか行くことができませんでした。
飯匙堀は彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)が所持していた潮干玉(しおひるたま:水をなくす玉)を埋めたところであると言い伝えられ、その堀の形状が飯匙に似ていることから名付けられました。
その言い伝え通り、飯匙堀はいくら雨が降っても水がたまらないといわれています。実際には砂地であるために水はけが良いため、水がたまらないと思われます。ただ、今年9月5日の堺で降った集中豪雨のときも水がたまらなかったかは不明とのことでした。


千利休屋敷跡(2008年11月2日)

宿院頓宮からフェニックス大通を西方向に進み、大道筋を超えた次のかどで左折すると、元市立堺病院跡の空き地のそばに千利休屋敷跡があります。屋敷跡には柵があり、普段は内部に入ることができませんが、今回は内部に入ることができました。ただし、内部での写真撮影は禁止されていたので、上写真は柵外からの写真です。
屋敷跡といっても、井戸と灯籠があるだけでしたが、めったに入ることができないため、貴重な体験をしました。
しかし、千利休屋敷跡のすごさは外見ではなく、所有者がいまだに千家であるところです。てっきり、堺市が所有しているものだと思っていたのですが、堺市は土地を管理しているだけとのことです。この千利休屋敷跡は堺の歴史を感じさせます。


少林寺・枯山水(2008年11月2日)

場所を少し移動し、少林寺に到着しました。少林寺では今回本堂が公開されました。本堂は撮影禁止なので、庭の枯山水を写真の掲載しました。
本堂では住職さんが堺の昔の話をしていたようですが、時間があまりなかったため、聞くことができなかったことが残念でした。


大仙公園・黄梅庵(2008年11月2日)

自転車で旧堺市街から御陵通を東進し、坂道を駆け上り、大仙公園の黄梅庵に行きました。黄梅庵は普段は非公開ですが、今回は内部も含め、公開されました。
この黄梅庵は茶道の四天王と称された松永安左エ門翁が奈良にあった今井宗久所領の茶室を小田原に再興したもので、屋敷内の梅実が黄熟したころに完成したため、黄梅庵と名付けられました。1980年(昭和55年)に市制90周年事業の一環として、相続人の松永安太郎氏より寄贈され、移築されました。
2008年11月9日編はその2でお伝えします。

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