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2008年3月1日土曜日

盲腸線の旅(第41回)~JR紀勢線(和歌山駅~和歌山市駅)・和歌山市駅

JR紀勢線・和歌山市駅・2番ホーム(紀勢線用)(2007年12月31日)

今回はJR紀勢線(和歌山駅~和歌山市駅)の和歌山市駅です。和歌山市駅は島式ホーム1面と櫛形ホームによる3面6線(現在は3面5線が使用されています。)となっています。和歌山市駅は南海本線の和歌山市におけるターミナル駅であり、JR紀勢線は和歌山市駅の2番ホームから発着します。かつては2番ホームの駅ビル側に1番ホームがありましたが、廃止され、駐車場となっています。なお、2番ホームは行き止まりとなっています。


JR紀勢線・和歌山市駅・構内改札(2007年8月13日)

和歌山市駅は南海電気鉄道の管轄駅であり、JR紀勢線の2番ホームと南海本線の3番降車ホームは上写真のように同一プラットホーム上にありますが、両者の間には柵と中間改札が設置されており、お互いには行き来できないようになっています。なお、中間改札には磁気式の自動改札機と南海側にはICカード用の簡易改札機が設置されています。


JR紀勢線・和歌山市駅・駅ビル(2007年8月13日)

この和歌山市駅が南海電気鉄道の駅であることは、南海のロゴがあり、JRのロゴがないこの駅ビルを見ればわかります。


JR紀勢線・和歌山市駅・南海本線ホーム(2005年11月23日)

3~5番ホームが南海本線・和歌山港線のホームとなっています。このうち、3番ホームは行き止まりとなっており、4~5番ホームが南海本線・和歌山港線直通となっています。


JR紀勢線・和歌山市駅・加太線ホーム(2003年11月3日)

島式ホームにある6番ホームは南海加太線ホームとなっており、この和歌山市駅で折り返し運転を行っています。


JR紀勢線・和歌山市駅・旧和歌山港線普通車ホーム(2003年11月3日)

島式ホームの南海加太線と同じ側にある7番ホームは現在は使用されていませんが、かつて南海和歌山港線の普通車用ホームがありました。和歌山港線普通車が運行されていた頃は、この7番ホームもJRの2番ホームと同様、柵と中間改札で他のホームと仕切られていました。



JR紀勢線・和歌山市駅・6番7番ホーム間(2003年11月3日)


なお、加太線(6番ホーム)と和歌山港線普通車用ホーム(7番ホーム)との間に双方の線路終端標識が立てられ、砂利が盛られ、枕木が置かれています。しかし、線路と架線はつながっています。


JR紀勢線・旧国社分界点(2003年11月3日)

南海本線が紀ノ川を越え、新たなターミナル駅として和歌山市駅を設置した時、旧和歌山駅(現紀和駅)と和歌山市駅を結ぶ連絡線1.5kmを紀和鉄道と南海鉄道がそれぞれ敷設したことが紀和駅~和歌山市駅間の路線のはじまりです。
紀和駅から0.5kmを紀和鉄道が、和歌山市駅から1.0kmを南海鉄道が敷設しました。その両者の境界(国社分界点;敷設当時は別の名称のはずですが、便宜上後世の表現を用います。)が上の写真の場所となります。ただし、現在は高架工事中のため、この辺りの様子は大きく変化しています。
その後、紀和鉄道は関西鉄道、国鉄と変遷しましたが、和歌山市駅からの1.0kmの路線(南海国社連絡線)を南海が所有していました。つまり、国鉄の車両は他社の路線を通り、紀勢線の終点である和歌山市駅へ行っていました。しかし、国鉄の分割民営化され、JR西日本が誕生して以降、南海はJR西日本に対し、この国社連絡線を丸ごと貸与しました。つまり、貸与とはいえ、JRの車両は自社の路線を通り、和歌山市駅に行くようになりました。
紀勢線(和歌山駅~和歌山市駅間)は和歌山の二大ターミナル駅を結んでいるにもかかわらず、1時間に1~2本しか運行されないローカル路線であり、高架化が行われるものの、将来的にあまり劇的な変化は起こらないものと思われます。
紀勢線(和歌山駅~和歌山市駅間)は今回で終了です。
次回は近鉄道明寺線・道明寺駅の予定です。

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