ということで、近江鉄道初乗車になります。この近江鉄道は西武グループの企業なので、多くの車両が黄色の西武鉄道の塗装になっています。
ちなみに、これは2008年3月16日に撮影した西武鉄道・東村山駅での車両です。
さて、近江鉄道の豊郷駅を下車し、豊郷小学校旧校舎に向かっていると、早速「けいおん!」関連のポスターを発見しました。
更に歩いていくと、 秋山澪をモチーフにしたと思われる「飛び出し花子」もあり、他の「けいおん!」のキャラクターをモチーフにしたものも多数見つけることができました。やはり、「けいおん!」で町おこしを行っていることが伺えます。
途中、中山道に沿って豊郷小学校旧校舎に向かいます。豊郷小学校旧校舎は中山道に面しています。
約10分程度歩くと、目的地の豊郷小学校旧校舎に到着しました。では敷地内に入ることにしましょう。
敷地にはいると、駐車場のほとんどのスペースに自動車が駐車しており、「けいおん!」ばかりではなく、他のアニメのキャラクターでラッピングされた、いわゆる痛車も多数認められました。この日はゆいあず(平沢唯と中野梓)誕生会が開催される日であり、「再び!!大津へ」で「ムギちゃん」ファンの男性が熱く語っていた内容そのままでした。
旧校舎に近づきました。なるほど、確かに作中の桜が丘高等学校校舎とほぼ同じです。この校舎は近江兄弟社の創立者のひとりでもあるアメリカ人建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリスの設計によるものです。彼は多くの教会や学校の校舎を設計しており、国の登録有形文化財に指定されている関西学院大学の時計台(兵庫県西宮市)もその作品の一つです。そういえば、「涼宮ハルヒの驚愕」でその建物の描写が出ていましたね。
アニメ「けいおん!」の作中でいろいろなかぶり物や装飾品を付けられることが多かった胸像は「自己を利し、他人も利し、すなわち共存共栄の精神に立ってその営業に専念することが商人道の真骨頂であると信ずる」と述べた丸紅商店(現在の丸紅株式会社)の専務取締役であった古川鐵治郎のものです。豊郷小学校(当時は至熟尋常小学校)卒業生であった古川鐵治郎は「国運の進展は国民教育の振興にある」と考えていたこともあり、私財の3分の2に相当する60万円(現在の物価にして数十億円)を寄贈してこの豊郷小学校旧校舎を(内部の備品等も含め)建設しました。旧校舎竣工当時(1937年)は「白亜の大殿堂」「東洋一の小学校」と謳われました。
中に入り音楽室へ向かう階段を登ります。戦前に竣工した校舎としてはしっかりとした造りになっています。
なお、作中同様、兎と亀の手すりがあり、作品の中に潜り込んだかのような感覚をおぼえました。
最上階である3階の音楽室の入口付近まで登りました。では軽音部のある音楽室に入ってみましょう。
ホワイトボードがいろいろなものが書かれたり、貼られているため、カオスな状態になっていました。
ティーカップとケーキ(偽物)が置いてあり、放課後のティータイムを雰囲気を演出していました。
長椅子の上には「けいおん!!」2代目のオープニングでメインの5人が持っていたフリップが置いてありました。それにしても良く似せて書いてあります。
「けいおん!!」第5話「お留守番!」で出てきたオルガンなのでしょうか。載っている譜面は「迷子犬と雨のビート」「ふわふわ時間(タイム)」「ふでペン~ボールペン~」でした。
黒板をみると、色々と書き込みがされており、これまたカオスな状態となっていました。
音楽室より校門方面を撮影しました。学校の敷地外は作中と異なり、静かな田園風景が見られます。この豊郷小学校旧校舎は存続か解体か1999年より当時の町長と町民との間で訴訟も交えた対立が続きましたが、2009年5月30日、町立図書館等が入る複合施設として、解体されることなく、再出発しました。
そして、それとほぼ同時期の2009年4月に「けいおん!」アニメ第1期が始まり、桜が丘高等学校校舎のモデルとして認知され、「聖地巡礼」としてファンが訪問するようになりました。
お腹も空いたので、けいおん!カフェのある酬徳記念図書館に入ります。
中にはいると、いい雰囲気を醸し出している構造になっています。
やはり、「けいおん!」グッズがたくさんあります。
当然のようにフィギュアもいっぱいです。
ふと、紅茶とホットケーキを食しながら、近くのエアコンを見てみると、ゆるキャラブームの火付け役というべき「ひこにゃん」と「けいおん!」の「あずにゃん」こと中野梓を使ったポスターが貼ってありました。「ひこにゃん」といえば、譜代大名筆頭・彦根藩の2代藩主井伊直孝に縁のある白猫をモデルとしています。
講堂はゆいあず誕生会のため、この日は参加者以外立入ができませんでした。このため、外からの撮影だけとなりました。
ところで、豊郷小学校旧校舎跡の見学の後、そもそもの目的である11月3日のリベンジを行うべく、豊郷から彦根経由で大津に戻りました。11月3日には撮影し損ねた機動戦士ガンダムAGE号の反対側面は撮影できたものの、浜大津駅~三井寺駅間の併用軌道での放課後ティータイムトレインとの行き違いは運行状況が11月3日と異なっているため、撮影はできませんでした。残念ながらそのことについては諦めることにします。
(´_`。)グスン
最後に右京区役所前の嵐電を撮影しようとしましたが、すっかり暗くなっていたので、嵐電撮影も断念しました。
m(_ _;)mゴメン
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