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2010年8月17日火曜日

堺っ子の兵庫県旅行記・第2回前編(神戸市中央区)~人工島と震災モニュメント


(赤い地域が今回訪れる神戸市中央区)
(ピンクの地域が既に訪れた市町村)

堺っ子の兵庫県旅行記の第2回はいきなり県庁所在地のある兵庫県の中心地、神戸市中央区です。長文になりますので、前後編と2回にお送りします。
神戸市中央区といえば、兵庫県最大の繁華街のある三宮、元町があり、異人館、旧居留地及び南京町といった異国情緒も味わえる開かれたおしゃれな街という(私の中での)イメージがあります。なんと言っても、私ですら車を購入する際、「堺」ナンバーを選ぶこともできたのに、躊躇無く「神戸」ナンバーを選ぶだけの高いブランド力のある場所です。
神戸市中央区は条約による兵庫開港の際、当時の神戸村が事実上の開港場となったことから街の発展が始まりました。(古くからの兵庫津は隣接する兵庫区にあたります。)
ちなみに、堺っ子視点から述べると、この神戸港開港は大坂開港の代替として行われたものですが、神戸は第二候補でした。第一候補はどこかというと、堺でした。なぜ、神戸が選ばれたかというと、幕府内の勤王派が堺周辺には古墳が多く、外国人が無断で古墳に侵入する可能性を指摘し、神戸が選ばれたということです。実際に、堺事件では堺に立ち寄ったフランス水兵が市内を徘徊し、土佐藩兵といざこざが生じ、射殺されることが起こっています。ただ、もし堺が開港地として選ばれたら、堺が今の神戸のような街になった可能性もあったわけで、ただ残念な気がいたします。


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上の地図にある朱色の印の場所を訪れました。第1回でも申しましたが、地図上の印をクリックすると、吹き出しが現れ、簡単な説明が出てきます。その○囲みの数字と下の写真及び動画の数字は対応しています。


(写真①)

2500円のカプセルホテルで一泊した後、まず、ポートライナーの三宮駅に向かい、そこからポートアイランド経由で神戸空港に向かいます。


(写真②)

ポートライナーに乗車し、しばらくすると、ポートアイランドと本土とを結ぶ神戸大橋にさしかかります。




(写真③-1)

神戸空港に到着し、ターミナルビル屋上に上ると、ちょうどスカイマークエアラインの飛行機が離陸しようとしていました。


(動画③)

せっかくなので、離陸する様子を動画で撮影しました。



(写真③-2)

滑走路と反対側をパノラマ撮影をしました。神戸空港島とポートアイランドを分ける海、ポートアイランド、本土の神戸市中心地、更に六甲の山々が見えます。



(写真④)

さて、神戸空港、ポートアイランドを離れ、本土に戻ってきました。写真中央にある特徴的な建物は神戸税関旧館です。この建物、右奥にある阪神高速高架下の国道2号線及び174号線の交差点から撮影すると、警視庁の旧庁舎に似ており、ドラマや映画の撮影によく利用されているようです。
それと、写真4では神戸税関旧館の前を走る道路、国道174号の全線(起点から終点まで)撮影されています。全長が187mとしかなく、前述の交差点から写真4の手前までが全線です。なお、この国道174号線は日本一短い国道として知られています。


(写真⑤-1)
先程の国道174号線のすぐ近く、旧居留地の東端、フラワーロードの西にある、年末のルミナリエの会場ともなる東遊園地にはいろいろな碑があります。その中に1995年の阪神淡路大震災関連のものがあります。
写真5-1は2000年1月16日に設置された「慰霊と復興のモニュメント」です。地上部は噴水となっており、またその地下部には震災の被害者の名前を刻んだプレートが収蔵されています。このモニュメントを含む東遊園地では毎年1月17日に「阪神淡路大震災1.17のつどい」が開催されています。

(写真⑤-2)

写真5-2は「1.17希望の灯り」です。御影石の台の上にガラスケースで覆われているこのモニュメントの中には炎が揺れています。この炎は被災した10市10町を巡った種火と47都道府県から寄せられた種火を一つにしたものです。
点灯は2000年1月17日、午前5時46分に行われました。


(写真⑤-3)

写真5-3は、5時46分で静止している時計を持ったマリーナ像です。元々時計として機能していましたが、震災によりマリーナ像が倒れ、時計も地震発生時に停止してしまいました。マリーナ像は再び立てられましたが、震災の記憶を留めるため、時計は停止したままにしています。



(写真⑥-1)

場所を少し移動し、阪神高速3号神戸線の京橋出入口(京橋PA)の北側の国道2号線の歩道脇に地震により倒れた高速道路のモニュメントがあります。
写真6-1は破断した支承です。支承とは、高架橋における主桁及び主構といった上部構造と橋台及び橋脚といった下部構造をつなぐものです。


(写真⑥-2)

写真6-2は折れ曲がった伸縮装置です。伸縮装置とは2つの高架橋のそれぞれの端部を結び、高架橋の変形を吸収するものです。


(写真⑥-3)


写真6-3は折れた橋脚です。いずれにしても、地震の力がいかにすごいものかがわかります。


(写真⑦)

最後の写真7はメリケン波止場にある神戸港震災メモリアルパークです。周りはすっかり復興していますが、この部分だけは震災当時の状況を残しています。
では、後編に続きます。

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