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2012年5月23日水曜日

金環日食を見に行きました。

2012年5月21日、日本では25年ぶり(つまり1987年、昭和62年)の金環日食が見る機会となりました。大阪では282年ぶり(つまり、1730年、徳川吉宗が将軍だった江戸中期)、東京・名古屋・大阪の三大都市圏を含む広い範囲となると、932年ぶり(つまり、1080年、平清盛が活躍する以前の平安後期)の天体イベントです。
このミレニアム級に価値があるこのイベントに参加しない手はない。とはいえ、私が居住する西脇市は残念ながら、部分日食しか見ることができない地域。
何故、西脇が金環食帯に入っていない!!と言っても仕方がありません。
西脇で見られないなら、見られる場所に行けば良いだけのこと。幸いにも兵庫県内にも見られる場所があります。
ということで、月曜日の朝にもかかわらず、若干遠出をし、金環日食を見ることにしました。
まず、兵庫県における金環食帯は、淡路島、明石、神戸、阪神地区が含まれますので、これらの地域から東方向が開けている観測場所を選定します。
次に、最大食が7時30分前後なので、7時40分に出発し、8時15分くらいに西脇の会社事務所に入ることができる場所に絞ります。
その結果、短い時間で西脇に帰ることができ、東方向が開け、朝食も飲み物を容易に準備でき、心おきなく駐車できる場所ということで、中国自動車道・西宮名塩下りSAを選択しました。
前日、西宮名塩下りSAを下見し、実際に西脇まで車で走り、確実に金環食と事務所に入ることができることを確認し、「西宮名塩下りSAで金環日食を見る」という戦略で計画を進めることにしました。



次に、西脇(A)から滝野社ICを経て、中国自動車道上り線(大阪方面)に乗り、西宮名塩上りSAを通過し、中国池田ICまで進み、大阪空港(B)でUターンし、中国池田ICから中国自動車道下り線(広島方面)に乗り、西宮名塩下りSA(C)に行きます。余裕をもって撮影したいので、5時30分までには西宮名塩下りSAに入ることにします。(後で指摘されましたが、中国池田ICの手前の宝塚ICでUターンできたので、余分な時間を使ってしまいました。)
また、日食グラスが入手できなかったので、自宅にあった未整理のネガフィルムの写真が写っていいないところを蛍光灯の光が見えないくらいにまで重ね合わせたもの(手作り日食フィルム)を使用しました。撮影については、ズームが使用でき、万が一手作り日食フィルムが外れたりしても、私の目にダメージがなく、動画で撮影できるビデオ撮影とし、レンズの前を手作り日食フィルムで覆い、ブレ防止のため、三脚で固定し、撮影します。
上記の戦術で金環日食撮影に向かいます。
ということで、当日午前3時30分に自宅を出発し、まず大阪空港に向かいます。



予定どおり大阪空港でUターンを行った後、午前5時頃に西宮名塩下りSAに到着しました。



西宮名塩下りSAでは早い朝食を食べた後、ポスト付近に撮影場所を決め、三脚及びビデオを設置をしました。
そうすると、太陽の方向にビデオカメラを向けているため、日食を話題に初見の人、SAの従業員が私に話しかけてくるようになりました。
それでも、欠けはじめから半分くらいまでは変化があまりなく、退屈でしたが、午前7時過ぎ頃より欠け方が大きくなった、もしくは金環日食に近づいてきたことから、緊張し始めました。



7時15分頃になると、急に西宮名塩下りSAに入ってくる自動車が増え始め、上の写真のように駐車スペース以外の空いている場所に駐める自動車が急増しました。そればかりか、多くの人たちが日食グラスを挟み、太陽の方を向いています。



7時30分頃に最大食となりました。西宮名塩下りSAはぎりぎりで金環食帯なので、右下がほとんどありませんが、月が太陽の中に入っているのがわかると思います。
最大食が終了した午前7時35分に、西宮名塩下りSAを離れ、仕事へと西脇に戻りました。
なお、欠け始めから最大食までの動画も下記に示します。



金環日食~欠け始めから最大食まで・90倍速(兵庫県西宮市)

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