写真雑記・第13回目は鹿児島市電・二軒茶屋電停そばにある2枚の看板です。単線の線路はJR指宿枕崎線です。一方の手前の看板はJR指宿枕崎線を運営しているJR九州のもので、「この場所は踏切ではなく、危険なので、付近の踏切へ迂回してください」とこの場所を横断しないように警告しているものです。他方の奥の看板は線路の向こう側にある日之出町住民の町内会のもので、「(この場所を渡るときは)左右の安全を確かめましよう。」とこの場所で線路を横断するときの注意を促しているものです。
この矛盾する看板がどうして同じ場所にあるのでしようか?
二軒茶屋電停の最寄踏切は南鹿児島駅前電停側に約350m離れた場所にあり、場所によっては700m以上歩かなければならず、二軒茶屋電停から700m弱離れた隣の南鹿児島駅前電停と同じ程度歩かなければなりません。この場所を横断すれば、すぐに二軒茶屋電停に行けます。
しかし、便利とはいえ、踏切ではない場所を横断されるのは、危険であり、JR九州としては安全上認められないのでしょう。一方、日之出町の住民も危険なのは承知しているが、利便性から横断せざるを得ないのでしょう。だから、JR九州は線路横断の危険性を警告する看板を、日之出町の町内会は左右の安全を確認する看板を作ったのだと思います。つまり、線路横断に関するスタンスの異なる団体が看板をそれぞれ作ったことで、2つの看板が同じ場所に立ってしまったものと思われます。
ただ、JRも横断できないように、柵で閉鎖すればいいものを、線路内に入れるような柵の構造にしていますし、町内会の看板にも(線路横断時なのは状況から明らかなのに、そう書けないので、)どういうときに左右の安全を確認するのか書いていません。
踏切を作れば良さそうなのですが、安全にこの場所で横断ができる日が来れば良いですね。
参考にしたウェブサイト:鹿児島の市電と街(鹿児島の市電と街その4)
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