「札幌市電・ササラ電車出動」の最後で懸念したように、結局、2/24に北海道を脱出することがでませんでした。
(追記<動画追加>、2010年10月25日)
(追記、終わり)
早朝4時に始発前のササラ電車出動の様子をビデオでとらえた後、ホテルで帰り支度を始めました。地元TVによると、JRは始発よりストップ、高速道は寸断されているところあり、新千歳空港も発着が不能状態になっているらしいとのこと。
とりあえず、JR札幌駅に行かなあかんな。ということで、8:30頃、JR札幌駅に向かうと、改札口には人々が集まり、駅員の説明を聞いていました。やはり、列車は始発よりストップしており、札幌~新千歳空港間は午前10時より運転開始予定とのこと。
これでは10:25発の関西空港行きの飛行機に間に合わんがな。!!しかし、よく見ると、駅員がチラシを配っており、内容を尋ねてみると、新千歳空港行きのバスが約一時間半の行程で出ているとのこと。そこで、JR札幌駅から道路を挟んで南側にある高速バス停に向かいました。
しかし、このバス停も既に行列ができており、いつ乗れるかわからない状態。ここで待たなあかんのか、と思いながら道路を見てみると、タクシーがやってくるのが見えました。ちょっと、待てい。バスが新千歳空港に行けると言うことはタクシーも行けるんちゃうか。10:10頃に新千歳空港に着くためにはこの時間がリミットや。早速、タクシーに向かい、「すみません。新千歳空港までどれくらいの時間と料金がかかりますか。」と運転手に尋ね、「1時間程度で、10000円ぐらいですよ。」との返事がきました。よっしゃ!これで行こっ!「じゃあ、新千歳空港までお願いします。」でタクシーで新千歳空港へ向かいました。
途中、タクシーの運転手と雑談をしました。
「運転手さん、こんな天候は札幌ではしょっちゅうあるんですか。」
「お客さん、滅多にないですよ。こんな天気。」
「へえ~、逆にラッキーかもしれませんね。」
「ほんとそうですよ。」
「千歳方面の鉄道は10時開通予定ってアナウンスしていましたけど、開通するんですかね。」
「あれは10時開通予定って言っているけど、線路の除雪作業だけでなく、プラットホームもしないといけないから、はやくても11時だよ。」
(この予言は的中し、15時に動き始めました。)
高速道も前日大量に降った雪がフェンス際に集められており、道路は凍結していました。タクシーにひとりで乗っていたため、お金はかかるものの、のんびりと過ごすことができました。こうして、無事に千歳出口まで到着しましたが、高速道が使用可能だったのはこの千歳出口まで、それより苫小牧方面は全面通行禁止となっていました。ふう~、あぶないあぶない。
しかし、ここからが大変でした。道路に渋滞が発生しており、千歳出口から一時間ほどかけて新千歳空港に到着しました。外は地吹雪となっており、氷点下の中、強風が吹きすさび、地面に降り積もった粉雪が舞い上がり、前方が真っ白になっており、冬の北海道のすごさを感じました。
結局、10:40頃、新千歳空港に到着したのですが、10:25の便は欠航となってしまいました。
とりあえず、欠航の振り替えをしないといけないので、ANAのサービスカウンターに行くと既に混乱状態。何処に並んだらいいのかわからないので、いろいろな人に聞いてみると、どうやら整理券を配布するとのことなので、その行列の後ろに並ぶことにしました。上の写真はそのときの様子です。サービスカウンターは遥か遠くに見えており、どれくらい待つんやろか。と不安になったものです。(と、そのときはまだ軽く考えていました。これが地獄の始まりでした。)その前に、JR、JALの状況も確認しましたが、JRは不通、しかも函館方面に抜ける目途がたっておらず、しかも東北新幹線は不通。JALも当日の空席便はなしと絶望的な状況。しょうがないので、ペットボトル入りのお茶と弁当を購入し、現金を10万円引き出し、持久戦に備えました。
せいぜい2時間ぐらいだろうと予測していた考えが甘く、牛歩の如く前に進むのが精一杯でした。しかし、何で整理券ごときでこんなに並ばなあかんねやろ。とそろそろ苛つき始めました。
行列に並びはじめて5時間後、ようやく上の写真の位置まで来ました。しかし、すでに周りの雰囲気は殺気立ち、ちょっとしたきっかけで暴動が起こりそうな雰囲気でした。
よく見ると、整理券配布をしていたのではなく、欠航便の振り替え手続き等を直接行っていました。およそ一人あたり5分から10分かけて。これじゃー、全然進まんわ。
結局、並びはじめて7時間後にサービスカウンターに辿り着き、明後日(2/26)の8:00着の神戸空港行きの予約がとれました。ただし、明日(2/25)の空席待ちはまた朝から並ばなければならないというものでした。ここで、上司と部下に現状を説明し、明日朝から出勤できない旨を伝え、最悪、明後日の午後から出勤することを伝えました。
これでは洒落にならん。携帯電話から必死で、ANA及びJALの予約サイトで再び空席照会を辛抱強く行うと、2/25の7:55発のJAL2500便に空席が1席発見でき、即座に予約、購入手続きを行い、ようやく2/25午前中に関空に到着する保証を得、安心することができました。
新千歳空港は終日開放されることとなり、多くの乗客がこの新千歳空港で宿泊することとなりました。空港ビルは氷点下の外とは異なり、大変暖かく、非常に過ごしやすかったです。私は帰りが保証されたので、ゆっくりとベンチの上で寝ることとしました。
しかし、明日の便を確保できていない空席待ちの乗客達はできるだけ速く整理券をもらうべく、サービスカウンターの前から並び始めていました。上の写真はANAのサービスカウンター前から並んでいる乗客たちです。撮影している場所は、JALのサービスカウンター横であり、ANAのサービスカウンターは廊下の奥の遙か向こうです。彼ら達は床の上に毛布や段ボールをしいて一泊したようです。
翌日の新千歳空港も寒く、-12℃の朝を迎えました。もう寒いと言うよりも痛いという感じでした。
こうして、このJAL2500便に乗り、無事に関西空港に到着し、午後から仕事場に復帰することができました。
この日の大阪は強い風が吹き、寒い朝だったようですが、上記のように寒い北海道でどえらいめにあった私にとっては暖かい春のような朝でした。
一言苦言を言わせていただければ、ANAについては普段のサービスは問題なく、私もよく使っているように満足しているのですが、コンピューター障害や天候悪化による欠航といった何かトラブルがあったときの対処がうまくないという印象をもっています。トラブルがあったときにどういうことをすればよいのかをあらかじめシミュレーションした方が今後のためにも良いのではないかと思います。少なくとも、乗客を不安な状態にしたまま、立ったまま7時間以上も行列で並ばせるというのはいかがなものかと思いますが、どうでしょうか。
はあ~、とにかくしんどかった。今週末は堺浜で温泉に浸かりに行こう。
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