2008年3月23日、大阪市営地下鉄開業75周年を記念して森之宮検車場が初めて一般公開され、懐かしの地下鉄車両、大阪市電2両及びトロリーバス1両も公開されることとなりました。
そこで、この日満38歳を迎えた私、「しゅらく」と同じく満35歳を迎えた弟、「どりあん」が広島電鉄第12回路面電車まつり以来、再び一緒に行動することとなり、この森之宮検車場へいくこととしました。(注:誕生日は3月24日なので、3月23日が年齢がひとつ増える日となります。)
さて、入口付近には今年度末で営業を終了する市営観光バスにじ号や懐かしのゼブラバスなどが展示されていました。検車場(車両工場)見学なので、検査中の現行地下鉄車両を見なければなりません。上の写真は検査されている谷町線車両です。
この大阪市交通局でも大きな車両が小さく見えるぐらいの広い建物の中に車両台車や様々な部品及びいろいろな機械が整然と設置されており、きちんと車両整備が行われていることが感じられました。
懐かしの地下鉄車両を3両を見た後、本日のメインイベントである市電保存庫に向かいました。
地下鉄車両があった建物をでると、既に長蛇の列ができていました。
「これ、もしかして市電見学の行列なん?」と2人ともつぶやき、それに気づいた職員の方が述べられました。「申し訳ございません。現在、市電見学を希望される方はこちらに並んでいただいています。」
思わず、私は叫びました。「人気者やなあ~。大阪市電。」
仕方が無いので、最後尾に並ぶことにしました。
「こんなことなら、もっと早く来れば良かった。」(しゅらく)
『あんたが、寝坊せえへんかったら良かったんや。』(どりあん)
「そんなこと言うても、昨日仕事してたんや。一生懸命報告書打っとたんやで。」
『こっちかて、仕事しとったわ。』
「まあ、ええわ。このくらいの行列、新千歳空港に比べればましや。夢も希望もない状態で、 7時間も立ち放しやったやから。」
大阪市交通局の方の適切な対応のおかげで、1時間後には市電保存庫にたどり着きました。外からの見学だけでしたが、たいへんきれいな状態の大阪市電801号、2201号及びトロリーバス255号を見ることができ、非常に満足しました。
ちなみに、大阪市電801号は前と中央の2ヶ所に左右非対称の出入口(いわゆる大阪市電形)を初めて設置した形式として、大阪市電2201号は今では当たり前のワンマンカーの形式として保存されています(大阪市電全廃時には電車に車掌が乗車しているのが当たり前でした。)。トロリーバスの保存車はあまりないので、貴重なものと言えるでしょう。
「ところで、801号の方向幕が新千歳になっているのは偶然なんやなあ?」
『偶然やろ。』
(ちなみに、新千歳というのは、大正区にあった新千歳町電停のことであり、新千歳町行きということです。ただし、新千歳町行きは28系統なので、新千歳の横の系統番号16は合っていません。)
何か釈然としないものを残しながら、2人は森之宮検車場を後にしました。
今回は森之宮検車区の市電保存庫が初めて公開され、緑木にある市電保存庫は以前から公開されているので、大阪市交通局が静態保存している大阪市電車両は全て一般公開されたことになります。非常にきれいに保存されているので、これからも大事に保存をしてほしいと感じました。
大阪市とは関係ないですが、京都市交通局が保存している京都市電を是非一般公開してほしいと感じているのは私だけでしょうか。
追伸、
何故この時期に一般公開したんでしょうね。路面電車の日関連の6月でもなく、鉄道の日関連の10月でもなく、大阪市営地下鉄の開業月の5月でもなく、ちょっと不思議に感じました。
0 件のコメント:
コメントを投稿