盲腸線の旅（第４５回）～近鉄御所線・尺土駅

今回は近鉄御所線の起点、尺土駅です。
近鉄御所線は奈良県葛城市と御所市を結ぶ5.2ｋｍの路線で、駅は尺土駅、近鉄新庄駅、忍海駅及び近鉄御所駅の4駅です。
この近鉄御所線は近鉄南大阪線の前身である大阪鉄道の傍系会社である南和電気鉄道が1930年（昭和5年）に尺土駅～南和御所町駅（現在の御所駅）間を開業させました。1944年（昭和19年）4月1日に、近鉄の前身である関西急行鉄道に合併され、同年6月1日に近畿日本鉄道（近鉄）が成立すると、近鉄御所線となりました。

尺土駅は島式の2面4線のホームをもつ橋上駅舎駅です。尺土駅には特急をはじめとする全ての電車が停車し、また南大阪線電車と御所線電車がホームを共有しています。このため、鈍行電車が待避線でなく、本線で待避し、優等電車が待避線で鈍行電車を追い抜くことがあります。上の写真では急行吉野行きが待避線の1番ホームに、普通橿原神宮前行きが本線の2番ホームに停車しています。

御所線電車は南大阪線の橿原神宮前方面ホームより出発します。

御所線電車は南大阪線の古市・大阪阿部野橋方面ホームに到着します。

御所線内で折り返す電車は古市・大阪阿部野橋方面ホームから留置線を経由し、再び橿原神宮前方面ホームへ戻ってきます。
次回は近鉄新庄駅の予定です。