富士山山頂の雪化粧もはっきりと見え、豊橋駅までは寒空ながら天候は晴れでした。
しかし、新幹線が尾張地方に入ると、空が灰色となり、その雲の厚みは米原に近づくほど、厚くなっていきました。岐阜羽島駅では雪がちらつき始め、上の写真のように、関ヶ原を越えると、積雪が目立つようになってきました。
積雪により、すっかり周りの景色が真っ白になった米原駅で特急しらさぎ号に乗り換えました。事前に指定券が取れなかったことからも予想できましたが、 自由席は帰省客でごった返しており、福井駅まで立席となりました。とほほ。
滋賀県・湖北地方から福井県・嶺南地方及び嶺北地方は断続的に雪が降っており、その様子をデッキで眺めていました。
福井駅で降り、弟のどりあんに頼まれた「越前そば」と「水ようかん」を購入し、えちぜん鉄道で三国港駅まで向かいます。1両編成の電車におよそ50分弱揺られる旅になります。
日没のため、終点の三国港駅に着くころには車窓は真っ暗になっていました。途中、海からの冬の季節風にさらされながら、「かに久」さんまで歩いていきました。しかし、福井の季節風は東京や大阪のものとは異なり、乾燥しておらず、湿っている印象を受けました。
「かに久」さんはいわゆる旅館形式の宿泊施設です。テーブルと、3階の和室1部屋「鶴の間」に案内されました。
ちなみに、かに久のウェブサイトはこちらです。
http://www.kanikyuu.com/
いつもはビジネスホテルで宿泊するため、ベッド+ユニットバスの組み合わせの部屋で寝ますが、こういった和室1部屋で布団で寝るというのもいいですね。
さて、この日のメインイベントとともいうべき夕食が18:30より始まりました。正規の越前ガニ1盃を焼きガニ、カニすき、カニ天ぷら、カニ刺しというカニづくしの夕食です。では早速いただきましょう。
まずは焼きガニです。足は身が白くなってから食べることにしましたが、身がしっかりとついていて非常に美味しいです。
カニみそも焼きで食べます。カニの甲羅の中で、煮沸させ、混ぜ合わせたのち、3分ほど煮沸させ、最後に鶏卵の黄身を投入します。この味がまた濃厚で、カニみその香りも相まって、肥満体質には非常にたまらないものとなっています。
カニ天ぷらはさくっとした食感がたまらないものとなっており、塩でいただいたのもカニの風味が味わえ、非常にいいものでした。
カニ刺しは透明な身を口に含み、葉でこそぎ取るように食べました。何といっても甘いのが印象的であり、そのプリプリ感は格別です。残った先の部分は後述のカニすきに入れました。
カニすきには肩肉の部分と親爪の部分をメインにいただきました。何といっても身が多くて、食べるのに一苦労しました。また、カニの出汁が十分にしみこんだ野菜(特に白菜)が美味しく美味しくて、とても満足です。
最後はカニのエキスが抽出された出汁を使ったカニ雑炊です。海苔をトッピングしており、海苔の香りが散々カニを食べまくっているにもかかわらず、食欲をそそります。カニの出汁を十分に含んだご飯がとても美味しく、舌が旨さで包み込まれています。
デザートとして、水ようかんが出てきたのはやはり福井県からでしょうか。冬の寒い時期に水ようかんを食べるのが福井県の風習のようです。味は、私が夏に食べる水ようかんに比べると甘さ控えめです。でも上品な感じに仕上がっています。どりあんの情報によると、甘味には黒砂糖を使用しているため、風味のあるものになっているようです。
これだけのカニを食べたため、通常15分程度で済ませる夕食が、カニの身をとることに一生懸命だったこともありますが、1時間45分もかかってしまいました。でも非常に満足しています。カニやはりいいですね。
ところで、今回の目的はカニだけではありません。温泉です。旅館にも温泉はあるのですが、近くにゆあぽーとという公衆浴場があるとのことなので、そこに行くことにしました。1階には男女の大浴場とくつろぎスペースがあり、2階には食事処とマッサージをする場所があります。私は夜の遅い時間に行ったので、1階の大浴場とくつろぎスペースを利用しただけとなりました。大浴場はシンプルで、ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩の泉質をもった温泉を満たした大きな浴槽、体の洗い場及びサウナがあります。また、浴槽には日本海を見ることができる大きな窓があります。が、前述通り、行った時間が22時前であり、真っ暗で何も見えませんでした。
お湯の温度が明示されていないため、推定ですが、42℃くらいの熱い温度に設定されています。
(後日ウェブで確認したところ、三国温泉の泉質はナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩温泉(低張性/弱アルカリ/高温泉)とのこと、源泉の温度は該当すると思われる三国温泉1号泉は66.2℃とのこと。)
ちなみに、三国温泉ゆあぽーとのウェブサイトはこちらです。
http://www.yourport.biz/
温泉入湯後、旅館へと戻り、一休みしました。
う~ん、明日の朝食が楽しみだ。
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