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2010年1月23日土曜日

2009年年末旅行第2日目~松山市内編

さて、宿泊したホテルサンルート松山はJR松山駅の近くにあり、伊予鉄の軌道線・併用軌道並走には絶好のロケーションとなっています。では「Tramway Killer号」の第13のターゲット、伊予鉄道・軌道線の併用軌道を並走することにします。





フジグランのある宮田町電停より、道後温泉方面に向かいます。松山城の南側を通り、松山市役所、愛媛県庁のそばを通り抜け、しばらくすると、松山市の中心商店街のある大街道電停が見えてきます。このあたりはいくつもの運転系統の路面電車が集まるため、頻繁に電車と出会います。
大街道を抜け、松山城の南側から東側を通り、松山城をバックにし、道後温泉電停へ向かい、東進します。




道後温泉電停に到着すると、すぐに来た道を戻ったのですが、行きとは異なり、松山城の南側にある南堀端電停より枝線に入り、松山市駅前に入ります。伊予鉄・鉄道線の松山市駅が見えてくると、坊ちゃん列車が松山市駅前電停より出てきました。




松山市駅前から出発点の宮田町電停に戻り、西堀端電停より松山城西側を通り、西堀端~本町六丁目電停間を往復します。




一通り、併用軌道を並走した後、道後温泉へ向かい、久しぶりに松山市内を観光することにしました。道後温泉にある臨時駐車場に車を駐め、道後温泉本館へ向かいます。道後温泉電停の留置線にはちょうど坊ちゃん列車が留まっていました。




道後温泉電停からしばらく歩き、商店街のアーケードを抜けると、そこには道後温泉本館の建物が見えてきます。この道後温泉本館にはいるのも、与島PAに行ったのと同様に、約20年ぶりとなります。
この道後温泉本館はまるで上海にある南翔饅頭店のように、1階から3階にかけ、上の階に上るほどサービスの質と入湯料が高くなります。1階は神の湯(階下)として、「神の湯」を銭湯のように入るだけです。2階は神の湯(2階)と霊の湯(2階)があり、まず神の湯(2階)については1階と同じ「神の湯」に入るものの、2階の大広間で休憩ができ、温泉に入った後、お茶とお菓子をいただけます。また、霊の湯(2階)については、少し湯船がデラックスになった「霊の湯」に入れるだけでなく、「神の湯」も入ることででき、2階の大広間(前述の神の湯(2階)の大広間とは別の場所)で休憩ができ、やはりお茶とお菓子がいただけます。最後に3階は霊の湯(3階個室)となっており、入湯は霊の湯(2階)と同じですが、個室で休憩ができるデラックスなものです。ちなみに、お茶とお菓子もいただけます。また、霊の湯に入ると、2階、3階個室とも、皇室専用の又新殿(ゆうしんでん)を別料金なしで見学することができます。
前回は金のない学生だったため、1階にある神の湯(階下)で湯に浸かっただけですが、今回は奮発して3階個室の霊の湯に入ることにします。




階段を上り、3階の休憩室に案内されました。良い感じの和室です。この広い個室をたった1人で利用する贅沢は堪りません。




同じく、3階の休憩室から眺めた外の様子です。神の湯か霊の湯のどちらかから桶を床に置くコーンという響く音や、体を洗うときの湯が落ちるジャバーという音が周りから聞こえ、温泉風情を十分に堪能できます。




浴衣に着替え、霊の湯及び神の湯にじっくりと浸かり、疲れを落としてきました。これで2009年は有馬温泉と道後温泉という、日本三古湯のうち2つに入ったことになります。ちなみに、あと一つは南紀白浜温泉です。
霊の湯、神の湯に入った後、又新殿を見学しました。2階には「御居間」、「御次の間」、「玉座の間」と手前から奥にかけて配置されており、一番奥の「玉座の間」は一段高くなっており、玉座と三種の神器のレプリカがあり、御簾がかけられるようになっていました。「玉座の間」はその名称の通り、天皇陛下のみが使用する部屋で、陛下以外の皇室の方はその一つ手前の「御次の間」を使用するそうです。なお、「玉座の間」の隣には警護が控える「武者隠しの間」があります。1階に下りると、洞の間(うつおのま)には最上の御影石、庵治石でできた浴槽があります。これ以外にも御手洗所として(未使用の)畳敷きのお手洗いがあり、さすがにやんごとなき貴人が使用する優雅な造りでした。ちなみに、又新殿内部の写真については松山市のホームページで見ることができます。(松山市観光ガイドの道後温泉をクリックしてください。)なお、この又新殿は1950年(昭和25年)に昭和天皇が来浴されて以来、使用されていないとのことです。
又新殿見学の後、3階へ戻り、夏目漱石と道後温泉と関わりを展示した「坊ちゃんの間」を見学した後、休憩室に帰ります。休憩室に入って、しばらくすると、上の写真のようにお茶とお菓子(坊ちゃん団子)が出てきました。坊ちゃん団子はやはり美味しかったです。




さて、道後温泉も十分に満喫したので、次もやはり約20年ぶりに城山の上にある松山城に登ることにします。大街道電停へ伊予鉄の路面電車に乗り、大街道電停からロープウェイのりばまでの間、NHKでドラマ化されている「坂の上の雲」の幟をいくつも見ることになりました。ああ、上海で夕食の度にあのH澤さんがおっしゃっていた「坂の上の雲」はここが舞台だったのか、と今更ながらの感慨を抱きながら、ロープウェイに乗り込みます。




残念ながら、天守閣は年に一度の煤払い(年末なので当然ですね。)のため、見学はできませんでした。天気が良かったため、城山からは瀬戸内海の海と島も見え、松山市街も一望できるので、一見の価値はあります。ちなみに、天守閣も江戸時代に建てられたものが残っている現存天守なので、本物の天守閣を見たい方にはお勧めです。(ただし、登るのはしんどいですよ。)




往路について、ロープウェイで城山へ上ったので、 復路はとなりのリフトで下りることにします。
大街道電停から道後温泉電停に戻り、松山市を後にし、高知市に向かいます。予定では国道33号線で高知へ向かう予定でしたが、すっかり夕刻となっており、初めての道(おそらく山間部を抜けることになる)なので、そのルートは諦め、高速道路でむかうことにします。




その高知に向かう前に伊予鉄の大手町駅附近に向かいます。この大手町駅附近には郊外線である鉄道線と市内線である軌道線が平面交差している箇所があり、ここでは路面電車が踏切の前で、鉄道である郊外電車の通過を待機する様子が頻繁に見られます。かつては日本各地にあったものですが、現在では日本で唯一の箇所になりました。動画としてアップしていますので、ご覧ください。

大手町駅を後にし、再び高速道路に入ります。夕日も沈み、周囲の暗い中、四国中央市から高知県に入り、トンネルだらけの高知自動車道を高知市に向かます。午後8時くらいに高知市内に到着し、ホテルの1階の駐車場に駐めます。ただ、松山以上に狭い駐車場で空いていた1箇所に駐めるのに何回も切り返しを行う羽目に陥りました。どうやら、今回の度は私の苦手な車庫入れを訓練する旅となりそうです。はりまや橋附近で土佐料理をいただき、すぐにホテルに戻り、就寝し、翌日に備えます。

次回に続く。

(注)
上記の自動車内より撮影した写真はいずれもビデオで録画したものを後日、静止画としてキャプチャーしたものです。

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